医師の男女の年収格差に関して

医師の男女の年収格差

女医の年収から見る医師の実態

医師の平均年収は平成22年の国の調査において、おおよそ1100万円という結果が出ています。昔から高収入が見込めるとされる代表的な職業ですが、男女では少し結果に違いが見られます。男性の場合では平均して約1200万円の収入があるのに対し、女医の平均は約900万円程度と、その差に開きがあります。しかし、勤続年数や労働時間に関しては、男女でほとんど差がないという調査結果も出ています。また、研修医として勤務を始めた頃の平均年収についても、男女に違いが見られません。収入に差が生まれる要因として、平均年齢の違いが関係しているとされています。男性の平均年齢は40歳くらいですが、女性は35歳と、年齢が高い女性の占める割合が少ないことがわかります。これは結婚や妊娠、子育てを機に、仕事を辞める人が多いからです。いったん仕事を辞めてしまえば医師の職場復帰は難しいとされることや、家事や子育てにも気を使わなければならないため、再び女医として職務に専念することが困難であることも関係しています。

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男女の年収格差とその原因

本来、医師は専門職ですので、賃金の男女差はないはずですが、実際は、女医の年収は、男性医師より低めです。厚生労働省による平成25年度賃金構造基本統計調査によると女医の年収(全年齢平均)は1299800円(約1300万円)、男性は1545400円(約1545万円)となっています。収入格差は世代を追うごとに広がり、勤務15年以上のでは女医が1986万円に対し、男性医師は2750万円となっています。これらはフルタイム勤務の収入であり、労働時間の大きな違いによる差ではありません。海外でも同様の傾向となっており、アメリカの国勢調査the March Current Population Survey (CPS)によるとドクターの年収には男女差があるとのことです。収入の男女差の原因としては、役職の有無(特にキャリアの長い層)、好まれる診療科目、経歴の違い(出産・育児等による仕事をセーブした期間の有無)等、複数のファクターが考えられます。しかし、もし、全く同じキャリア形成・努力・スキルに関わらず賃金格差が生じるとしたら、由々しき問題ですので、今後の改善が望まれます。

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